この地にはもともと、大内教弘(1420年-1465)が夫人の菩提を弔うために建てた妙喜寺がありました。その後、毛利隆元(1523-1563)の夫人・妙寿大姉の菩提寺として妙寿寺となり、さらに文久3(1863)年、毛利敬親(1819-1871)が萩から山口へ拠点を移した際、毛利隆元の法名に由来する常栄寺をこの地に移しました。
本堂北側の庭園は、画僧・雪舟が教弘の嫡男・大内政弘(1446-1495)の命を受けて築いたものと伝えられています。 |
【所在地】 山口県山口市宮野下2001 【交通アクセス】 [車] 中国自動車道山口ICから車で20分 [電車]JR山口線山口駅から車で10分。 【周辺地図】 常栄寺の周辺地図(マピオン) 【問い合わせ先】 山口市観光案内処 【周辺観光地・温泉】 山口市内には瑠璃光寺・香山園やザビエル記念聖堂などさまざまな観光名所があります。温泉はもちろん湯田温泉。 |
常栄寺・雪舟庭は、3方を山林に囲まれた約900坪の池泉式回遊式庭園です。 中央には心字池があって岩島・亀島・船島・鶴島の四仙島を浮かべ、西北には十六羅漢と称する岩組、東北隅には揚雲渓・五渡渓からなる枯滝、東側には仏石を配しています。 池の前の庭石は五台山や廬山、終南山など中国の三山五嶽をなぞらえており、さらに富士山を象った石を加えて日本をあらわしています(画像左側)。 |